悪行税?
煙草や酒にかかる税金が、悪行税と表現されることがあるようです。
もちろん、悪行税という税金があるわけではありません。
煙草や酒については、禁煙・禁酒というように、禁ずるという言葉があることからこのような表現がなされることがあるのかもしれません。
この表現の良し悪しについては、もちろん人それぞれによるところだと思いますが、そうした事実があることは現実です。
さて、ある報道で、「タイ。悪行税引き上げ。」というようなタイトルがありました。
タイといえは、微笑みの国。そして仏教徒の多い国です。
タイトルを見たとき、タイという国柄で、煙草や酒は悪行という認識なのかと思ってしまいましたが、そういうわけではなさそうです。
実際には、タイの中でもそのように考えている人もいるのかも知れませんが、あくまでも、一部の人が状況によって使用している表現のように思われます。
ただ、タイで煙草や酒にかかる税金が引き上げられる方針というのは事実で、その背景には社会保障費の増大があるようです。
なんだかどこかで聞いたような話に思えてきます。
タイの社会保障では、年齢が60歳以上から支給される福祉手当があり、一定の年齢に応じて支給額が増額するという制度があります。
タイも高齢化社会の国で日本と同様に社会保障費の増大に苦慮しているようです。
仏教徒の多いタイですが、タイの仏教は日本で主流である大乗仏教とは異なり、上座部仏教と呼ばれているものになります。
この2つの仏教の違いは、ネット検索などして頂ければなんとなくわかることと思います。
上座部仏教では根本的な行いとして、「徳を積む」ということがあり、こうした行為をタイでは「タムブン」というそうです。
持つ人が持たぬ人へ施しを行う、間違いを起した人に対して憎しみを持たない、といったような日常的な行為や心構えもタムブンに含まれるそうです。
煙草や酒にかかる税金が引き上げられれば、その負担者は煙草や酒をたしなむ人です。
社会保障費の制度対策の財源のためということであれば、タムブンとも考えられそうです。
悪行税と表現されることがあったとしても、そうなると、負担者は悪役を買ってでたということになるのかもしれません。