冬の「睡眠負債」
睡眠負債。話題となったこともありますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「負債」は会計用語になります。
簡単に言うと、支払義務を負っているということになります。
なお、意味を直接知らなくても、それぞれの言葉の意味から、その意味するところを想像することができます。
睡眠の負債とは、とどのつまり睡眠不足のことです。
「睡眠不足」と表されず「睡眠負債」と表されるのは、「返済していないと解消して(減って)いかないからです。」
負債というと、最もわかりやすいのは、借金です。
お金を返さなければ、借金は減っていきません。
これと同じようなことが、睡眠にも成り立つということで、「睡眠負債」と表されています。
この睡眠負債が影響を及ぼすのは、もちろん私たちの体ということになります。
6時間睡眠が2週間続くと、2晩連続で徹夜したのと同じような脳の状態になることを確かめた実験結果などがあるようです。
このことからすると、寝る間を惜しんで何かをするということは宜しくないということになります。
冬も睡眠の質は下がる
夏の熱帯夜では、暑くてなかなか寝付けないということがありますが、寒くても寝つきを悪くする原因となるそうです。
⼈の脳と体は深部の温度を下げることで、眠りに就くそうですが、そのために行われるのが手足からの放熱ですが、冷えによって血行が悪くなり放熱がうまくいかなくなるということでした。
また、睡眠の質の低下も考えられるそうで、知らず知らずの内に意図せず睡眠負債が累積していることもあるようです。
なお、一般的に冬は睡眠時間が長くなる傾向がるようですが、質の低下を時間で補っているとも考えられているそうです。
「負債」という会計用語が使用されていることに便乗すれば、確定申告期間となるこの時期は、税理士にとっても睡眠負債が累積しやすい時期であることは間違いないと思います。
睡眠負債が累積してしまうと、パフォーマンスが低下し、仕事の効率が悪くなることのようですので、出来るだけ負債はためないように心がけたいところです。