衛星「みちびき」


日本版GPS衛星「みちびき」の4号機が完成し、公開されました。
「みちびき」の初号機は2010年9月に打ち上げられています。

その後、2011年9月の閣議において、「4機体制を整備し、7機体制を目指す」ことが決定され、政府は追加3機の開発を決定し、2018年度から4機体制で運用することとなりました。

これらは「宇宙基本計画」に基づいて行われているようです。

「宇宙基本計画」は、日本の宇宙政策として、宇宙基本法に基づいて、宇宙開発利用に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために策定された計画です。
2016年に閣議決定された「宇宙基本計画」では、7期体制の確立が決定しています。

ところで「GPS」というのは、グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)といって、本来はアメリカ合衆国によって運用される衛星測位システムのことを表すようです。「日本版」とついているのは、そのためなのかもしれません。

その日本版GPS衛星「みちびき」ですが、2018年度から4機体制とすることから、2017年度中に残りの機体を打ち上げることになります。
2号機は2017年6月1日に打ち上げが成功し、3号機は今月の11日に打ち上げられる予定です。
そして4号機が完成したということで、計画に必要な機体は全て揃ったということになります。

機体が複数打ち上げられるのは、安定した高精度測位のためには8機以上の衛星が見えることが望ましいといわれているからなのだそうです。
測位自体はアメリカのGPS衛星と互換して行われるようですが、日本の都合でアメリカのGPS衛星が増えることはありませんので、日本版GPS衛星が誕生ということのようです。

4機体制が整い、運用が開始されると、GPSの精度が格段に向上し、現在10メートルほどあるGPSの位置情報の誤差を数センチにまで縮めることができるということです。
これにより、無人機や自動運転といった技術も格段に精度が上がることが期待されているそうです。

一般的に広く利用されているGPS機能といえば、カーナビなどに代表されるナビゲーションではないでしょうか。
現在では、スマホにもGPS機能が搭載されていますので、見知らぬ場所へ向かうのに重宝します。

4機体制が整うと、この性能も向上するのかといえば、ずぐにというわけにはいかないかも知れません。
GPS信号を受信する受信機側にも性能が求められるようです。
現状では、トラクターなどの自動運転で求められる誤差数センチという性能を出すためには、受信機の価格は100万円を超えるそうです。

この話を知った時、あることを思い出しました。
複数のスマホでナビゲーションを開始した時、現在地の取得に時間を有したものと、そうではないものがありました。
時間を有したのは、いわゆる格安スマホと呼ばれるものです。
受信機の性能の差という確証はまったくないのですが、妙に納得してしまいました。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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