国の借金1078兆円


財務省は10日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が2017年の6月末現在で1078兆9664億円になったと発表しました。

正式名称は、「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」として公表されています。
残高は過去最高を更新し、国民1人当たり借金に換算すると約851万円になります。

現在高の内訳を見てみると大きく分けて、

  1. 国債及び借入金現在高
  2. 政府保証債務現在高

に分かれています。これを見てまず、「政府保証債務現在高?」と思う人もいらっしゃるのではないでしょうか。

政府保証債務とは、政府は極めて公共性の高い業務を行っている独立行政法人等に対し、予算で定められた限度内で、その資金調達の容易化を図るため保証を付しています。
民間で借入れをしようとすると、保証協会の保証がつくことを条件とされることがありますが、この保証協会の役割を政府が行うというものです。
つまり、保証人が政府ということになります。政府が保証するのであれば、融資実施率は恐らく100%なのではないでしょうか。

順序が逆になってしまいましたが、国の借金の多くは「国債及び借入金現在高」に含まれるものです。
ここでも、国債とは国の発行する債券なのだから、「借入金」と何が違うのかという疑問が生じるのではないでしょうか。
国債も借入金も国の借金であることは間違いありません。ただし、位置づけが異なります。

国債は、その発行が、法律で定められた発行根拠に基づいて行われています。
最も有名なのは普通国債に分類される「建設国債」で、財政法第4条第1項ただし書に基づき発行されます。

一方、借入金は、借入金という言葉そのものが一般的なものであるためか、説明されているものを発見できませんでしたが、財務省の借入金というWEBページをみると、「入札」という言葉を見ることが出来ます。
どうやら「国にお金を貸したい方はいませんか?。最も低い利率で貸してくれる方から、順次割り当てて予定金額まで借ります。」ということのようです。
入札会社は、銀行などの金融機関、証券会社、保険会社などがノミネートしているようです。

国の国債と借入金は、このように区別されますが、こうした区別は民間にもあります。
社債と借入金です。

借入金は、銀行などから融資を受けた場合に表わされる項目です。
社債は、社債券というものを発行して、一般的には不特定多数の者に対して資金調達をした場合に表される項目です。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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