公衆無線LANの安全性
公衆無線LANを利用したことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
公衆無線LANは、無料wifiなどの名称で知られている文字通り無料でインターネットに接続できるサービスです。
東京オリンピックに向けてということで普及が進んでいるそうです。
海外から来る外国人が使えるようにということでしょうか。
日本でのスマートフォンの普及を考えると、日本人がそれ程公衆無線LANが必要としているかといえば、そういうわけではないように思えます。
スマートフォンを利用しているということは、基本的にはその端末のみでインターネットに接続することが出来ます。
もちろん通信容量の制限などの兼ね合いで、無料wifiが使えるところは積極的に使っているという人もいるかもしれませんが、そう多くはいないはずです。
そうなると、オリンピックに向けてとなれば、外国人に対してということになるのではないでしょうか。
公衆無線LANは、もちろん日本人でも使えます。
ただ、民間の調べによると、都内の繁華街では、暗号化されず、情報漏えいのリスクがあるものが無線LAN全体の14%ほどあったようです。
第三者に通信内容を見られたり、悪用されたりする恐れがあります。
「IDとパスワードが設定されているから大丈夫」
と思っている人も多いかもしれませんが、安全とは限りません。
IDやパスワードが誰でも見れるような場所に公開されているような光景を見たことはないでしょうか。
鍵のかかるドアの鍵を誰もが持っているというような状態です。
そのドアが安全かといえば、答えるまでもありません。
通信自体が暗号化されているか否かなどでその安全性は異なってきますが、その暗号技術も古い方式の暗号が使われていたりすると、ものの数分で解読されてしまいます。
これらを踏まえて考えると、公衆無線LANを利用するときは、クレジットカード情報などの重要な情報は入力しないほうが賢明です。
仕事でインターネットを利用するときなどは、会社などで用意された通信端末を使うことが多いと思いますので、公衆無線LANを利用する機会は無いと思いますが、もし利用する際には同様の注意が必要となります。