AI融資
人工知能(AI)の技術の進歩に伴なってか、どんどんAIが現実の社会に導入されるようになってきています。
今回は、融資判定の一旦をAIが担うというものです。
事業を展開するのは、株式会社J.Score(ジェイスコア)という会社です。
株式会社みずほ銀行とソフトバンク株式会社の折半で出資された会社となります。
会社の設立は2016年の11月と、設立から1年に満たない会社ですが、資本金は50億円(うち資本準備金25億円)です。
手がける事業は、スコア・レンディング事業。
「スコア・レンディング」。聞き慣れない言葉ですが、それもそのはずで、国内初の事業ということです。
何をするのかといえば、入力されたデータをAIで分析してスコア化。そのスコアに応じて、融資の判定が行われるというものです。
簡単に言ってしまえば、融資判定の際の信用力の数値化です。
このように面と向かって、人の評価が数値化されると言われてしまうと、抵抗がある人もいらっしゃるかもしれませんが、現実には既にこのような数値化(若しくはカテゴリー化)が行われていることは、想像に難くありません。
例えば、クレジットカードです。
申し込みをしても取得できなかったり、取得できたとしても利用限度額に差が有るなど、人それぞれです。
また、利用によって利用限度額が自動的に増えたりもします。
このようなことは、サービスを提供する側が取得した様々な情報に基づいて評価されているはずです。
どのようなものであれ、情報が集まれば大抵はデータベース化されると思いますので、自ずと数値化、カテゴリー化ということになるのだと思います。
今回のAIによる融資判断、スコア・レンディングですが、年齢、学歴、勤務形態など基本的な質問が18あり、これに答えると信用力のスコアが計算されるようです。
ここからさらに、任意の質問として、140~150の質問があり、これに答えるとスコアがさらに精密に計算されるという仕組みのようです。
スコアが600点以上になると、融資の対象となるようです。
試してみました
株式会社J.Scoreのホームページに、「簡易スコア診断」というものがあります。
5つの質問に答えると簡易スコアが算出されます。
質問の内容は、年齢、勤続年数、年収、雇用形態、趣味です。
折角なので、最も融資が難しそうな内容で試してみました。
70代以上、対象外、200万円未満、無職、競馬・競輪・競艇、です。
結果は550~650となりました。あくまでも「簡易スコア診断」の結果です。