クビアカツヤカミキリ


クビアカツヤカミキリ
いきなりこのような単語を出されても何のことか分からないかも知れません。カミキリムシの一種類の名称です。

カミリキムシは発達した強い顎を持つこと特徴です。
故にその名前の由来としては、「噛み切り」「紙切り」「髪切り」が考えられますが、どうやら「髪切り」が正解ということのようです。

さて、このようなカミキリムシの一種であるクビアカツヤカミキリ、特定外来生物に新たに指定されることになりました。
特定外来生物とは、生態系、人の生命若しくは身体又は農林水産業に係る被害を及ぼし、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定された外来生物(海外から来た生物)をいいます。

なお、似たような言葉で「外来種」がありますが、こちらは海外から日本に持ち込まれた生物だけでなく、日本国内のある地域から、もともといなかった地域に持ち込まれた生物も含まれるそうです。
前者を「国外由来の外来種」、後者を「国内由来の外来種」と呼んでいるそうです。
外来生物は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で定義されている言葉ですが、「国外由来の外来種」に焦点が絞られていることになります。

特定外来生物に指定されると、飼養、栽培、保管、運搬、放出、輸入等が規制されます。

埼玉県が駆除対策

クビアカツヤカミキリは、中国やベトナムなどが原産の体長が4センチに達する昆虫で、桜などの樹木の幹に入り込んだ幼虫が内部を食い荒らす被害が各地で相次いでおり、埼玉県もその「各地」に含まれています。

2013年に草加市でサクラの被害が初めて確認され、2017年では越谷市、羽生市、行田市、熊谷市、深谷市と加須市で被害が確認されました。
今後、埼玉県内での被害の拡大・広域化が懸念さているそうです。
さいたま市も草加市や越谷市とは近隣となりますので、被害が確認されていないだけなのかもしれません。

埼玉県ではホームページなどで注意喚起すると共に、「被害防止の手引き」も作成し、クビアカツヤカミキリを確認したときは、速やかに捕殺し、情報提供を求めるなど、その駆除対策に力を入れています。
主な被害木は、サクラ、モモ、セイヨウスモモ(プラム)など、主にバラ科の樹木となるそうです。

このような事態となる原因を作り出してしまったのは、我々人間なのかも知れませんが、現実として被害が起きてしまっているのも事実です。

そのようなジレンマがあるからなのかどうかは分かりませんが、特定外来生物の指定対象の選定に当たっては、専門家の意見を聴かなければならないということも法律で定められています。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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