香害110番のその後


年末の風物詩の1つといえば、帰省ラッシュ。もう既に始まっているようです。
新幹線の乗車率が160%に達する路線があるなど、例年ながら大変な混雑となっているようです。
高速道路も10kmを超える渋滞が続き、朝から夕方まで混雑が予想される所もあるようです。

ニュースなどの報道も年末年始に関わるものが多く取り上げられていますが、そのような中、「香害」のタイトルを目にしました。
「香害110番」という活動が今年の夏に行われ、その際に当ブログでも扱いました。
今回掲載されていた内容は、どうやらその後の話のようです。

そもそも香害とは

そもそも香害とは、⾹⽔や制汗剤、柔軟剤などに含まれる⾹りが原因で体調不良を訴える⼈いるということで、「香害」という言葉が使われています。
香害を訴える人は少なくなく、その症状もくしゃみ、涙、全身の倦怠感など多岐にわたり、日常生活に影響が出ている人もいるということでした。
事実、特定非営利活動法人の日本消費者連盟が「⾹害110番」と称して、今年の夏に2日限定で実施したところ、213件もの相談が寄せられたとありました。

原因は科学物質

⾹⽔や制汗剤、柔軟剤などは、基本的には体臭の対策として使用されるものです。
しかし、体臭が原因で体調不良を起こすということを聞いたことがありません。もしあったとしても稀なケースなのではないでしょうか。

どうやら体調不良を起こす原因は、化学物質にあるようです。
化学に詳しいわけではありませんが、人から発せられる臭いも化学物質だと思いますので、ここでいう化学物質は人工の化学物質ということになるのだと思います。

「⾹害110番」に訴えを寄せた人の約半数が、医療機関で「化学物質過敏症」と診断されていることも分かったそうです。
この「化学物質過敏症」、微量物質の毒性やアレルギー、嗅覚過敏が関与した脳の機能異常などが患者に起きていると解明されているものの、有効な治療薬は少なく、治療の中心は生活改善ということです。

まずは原因の化学物質をできるだけ浴びないことが大切ですが、その他にもこまめな喚起や運動や食事により、症状の改善が図られることがあるようです。

さて、「化学物質過敏症」。文字通り受け止めれば、香や臭いといったものは1つも記載されていません。
勝手な想像ですが、今回は香りがあるものであったがために「香害」と表されたのではないでしょうか。
我々では認識することができない「○害」が、どこかに潜んでいたとしても不思議ではないのかもしれません。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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