平成29年度税理士試験結果
国税庁のホームページで、平成29年度税理士試験結果が公表されています。
毎年「税理士試験結果」というタイトルを見ると、ああもうそんな時期かと思うと共にやはり自分自身も通った道です。気にならないといえば嘘になります。
「税理士試験結果」には、試験地別の結果表、学歴別・年齢別の結果表、科目別の結果表が公表されています。
受験申込者数は41,242人で前年度に比べ、2,802人の減少、受験者数は32,974人で2,615人の減少となりました。
申込みだけで試験を受けない(受けられない人)が毎年2割程度いるようです。
税理士試験を受けるだけが税理士になる方法ではありませんが、少なくとも税理士試験を受けて税理士になろうという人は減っているのだろうと思います。
総数のみですが、女性の数も示されています。受験者のうち8,165人は女性でした。
41歳以上が1/3を占める
年齢別で受験者数を見ると、41歳以上が11,320人と総受験者数の1/3以上となっています。
「41歳以上」ということで年齢の上限はないため、集計すれば数が大きくなるということも考えられますが、多くの場合は、働きながら試験に挑み、残り1科目ないし2科目が受かれば晴れて税理士試験合格という人達ではないかと思います。
ここで少し税理士試験の概要を説明しておくと、必須科目はあるものの5科目の試験に受かれば税理士試験合格となります。
5科目は1度に合格する必要はなく、例えば、1科目ずつ合格し合計で5科目になればよいというシステムです。
このため、働きながらでも取得可能な資格となっています。
ただ、一部科目合格を含む合格率をみてみると、「41歳以上」は13%台となっており、「25歳以下」の34%と倍以上の開きがあります。ちなみに「25歳以下」の受験者数は3,960人です。
「25歳以下」は受験に専念していることが多いのですが、やはり若さというものもあるのかも知れません。
財務諸表論の合格率が高い
以前の税理士試験の科目別合格率は10%に満たないことも多くありましたが、近年では10~15%程度となっています。
今回突出して合格率が高かった科目が「財務諸表論」で29.6%でした。かなり高い合格率です。
今回を含めた過去5回の試験で合格率が20%を超えたのは1度で、平成25年度の税理士試験の財務諸表論22.4%です。
財務諸表論は必須科目ですので、該当する年数で受験された方には追い風となったのかもしれません。
さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT
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関東信越税理士会浦和支部所属
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