条件付き書式・後編


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条件付き書式・前編

一応概略を説明すると、エクセルで条件付き書式を適用したら、応答しなくなったというものです。
以下、その詳細となります。

行いたかったのは、新旧比較

まず行いたかったのは、旧データと更新された新データを比較して、新たに追加されたデータと、旧データのうち修正されたものを明らかにしたいというものでした。
データを上書きしてしまうと、旧データがどのように修正されたのかが分かりません。
これを明らかにするために、エクセルに旧データと新データの両方を入れて、「条件付き書式」を使うことにしました。

「条件付き書式」は、設定した条件を満たすセルの書式を設定できる機能です。
この機能の中には、重複する値の書式を変えるという項目が元々備わっています。

もし、旧データと新データが重複すればデータ変更なし。
重複しなければデータ変更あり。

ということになります。
データ量でいえば新旧合わせて約3000行、25列でしたので、61,500データ程度です。
データ量としてはそれほど多いというわけではないと思います。

条件付き書式を活用

「条件付き書式」の「重複する値」は、重複するかどうかをデータの列ごとに選択できます。
今回は、旧データから変更があったかどうかを知りたいので、すべての列を選択しました。
重複するかどうかの判定は列ごとに行われますが、1つの行の全ての列で重複となれば完全一致ということになり、データの変更がなかったということになります。

条件付き書式を適用した結果、思惑通り、重複する値の書式が変わりました。
ここまでは順調でした。

処理後のデータを見ようとすると「応答なし」

さて、これから内容を見ようかと、アクティブセルを動かそうとした矢先、アクティブセルが移動しません。
エクセルのファイル名の右に「応答なし」と出てしまいます。

暫くすると「応答なし」が消えるのですが、またセルを動かそうとすると「応答なし」。埒が明きません。
「応答なし」が消えるまでの時間も1分程度と、挙動が重いというには時間がかかりすぎます。

何か解決策はないのかと、ネット検索をしてみましたところ、どうやら条件付き書式を多く設定すると、動作が重くなるようです。
61,500のデータは多かったのでしょうか。

そういうものなのかと思いつつ、何かよい方法はないかと探していると、簡単にできそうなものが1つ紹介されていました。

エクセルのオプション、基本設定で「リアルタイムのプレビュー表示機能を有効にする」のチェックボックスをオフにするというものです。
リアルタイムプレビューは、フォントサイズなどを確定する前にマウスでポイントするだけで結果を確認できる機能ということです。
こうした機能はその処理をするために負荷がかかるようなので、その機能を停止することで負荷を軽減しようというもののようです。

試みた結果、残念ながら改善とはなりませんでした。

結局諦める

更なる改善策を探すことも、このまま使うことも時間がかかると思い、結局条件付き書式による重複の抽出は諦めました。
幸いエクセルの他の機能である「重複の削除」を工夫して使うことで、目的を達することができました。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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