国民審査


明日の22日は、衆議院議員選挙の日…。ですが、今回取り上げるのは同日に行われる「国民審査」です。
国民審査の正式名称は、「最高裁判所裁判官国民審査制度」。文字通り、最高裁判所の裁判官を国民が審査する制度です。
この制度に関する法律もあります。「最高裁判所裁判官国民審査法」。名称そのままです。

この国民審査ですが、認知度が低いのだそうです。
原因はいろいろとあるのだと思いますが、選挙の影に隠れてしまっている印象は確かにあります。

審査日は投票日

先程、選挙の影と表現しましたが、国民審査の審査日は衆議院議員選挙の選挙日と同日です。
これは日本国憲法で定められています。

日本国憲法には、

「最高裁判所の裁判官の任命は、その任命後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際国民の審査に付し、その後十年を経過した後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際更に審査に付し、その後も同様とする。」

とあります。

つまり、国民審査が行われるときは必ず衆議院議員選挙が行われますが、衆議院議員選挙が行われるからといって国民審査が行われるわけではないということになります。

審査の方法は「×」を書くか否か

国民審査と衆議院議員選挙が同日に行われることもあり、国民審査も投票所で行います。

審査の方法ですが、審査を受ける裁判官の氏名が印刷された投票用紙の記入欄に、辞めさせたい意思があれば「×」を記載し、なければ何も記載せずに投票します。

ここで注意が必要なのは、「×」以外の事項を記載した投票は無効になることです。うっかり「○」などを記載してしまうと、無効になってしまいます。

審査対象の裁判官を知るには

「最高裁判所の裁判官なんて会ったことも見たこともないよ。」という人が大半ではないでしょうか。
ましてや、どのような裁判に関与しているかなどは、裁判やその判例に関わる仕事でもしていない限り、皆無に近いのではないでしょうか。
このような事態は想定済みなのかどうかはわかりませんが、総務省では、以下の内容が案内されています。

国民審査が行われる際には、審査に付される裁判官の氏名、生年月日、経歴、最高裁判所において関与した主要な裁判等を掲載した審査公報が発行されます。
また、最高裁判所のホームページで、略歴、裁判官としての心構え、最高裁判所において関与した主要な裁判などの情報が掲載されています。
なお、裁判所ホームページでは、裁判官名のキーワードで、その裁判官が関与した裁判例を検索することができます。

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