AT車の「N」


AT車のギアの並びにある「N」。
ニュートラルの「N」でギアが駆動系に繋がっていないことを表しますが、「その使いみちとは?」と題したトピックがありました。

MT車が主流の時代から車を乗っている人は「N」があることに違和感をあまり覚えないかもしれませんが、今や主流はAT車です。MT車を乗ったことがないばかりか、MT車自体を知らないという人もいるかも知れません。

そのような人達にとって、「N」レンジはなんのためにあるの?という疑問が湧いてくるのかもしれません。

AT・MTはそれぞれ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッションの略です。
「トランスミッション」の意味は変速機で、「オートマチック」「マニュアル」の意味は自動・手動です。
つまり自動で変速されるのがAT車、手動で変速するのがMT車となります。

MT車では「N」の表記はないものの、ニュートラルは必ず使います。というより、ギアが入っていない状態が「ニュートラル」です。
例えば、MT車で加速しようとする場合、ギアを1速から2速、3速、4速と上げていくわけですが、それぞれの間に必ずニュートラル状態を介することになります。
また、MT車でエンジンをかけたまま停車する場合には、ギアをニュートラル状態にしておかない限り、クラッチを踏んでいないとエンジンが停止してしまいます。

このようにMT車に乗った経験がある人は、ニュートラルという概念に親しみがありますので、AT車に「N」レンジがあっても、「ああ、ニュートラルね。」と受け入れてしまうのではないでしょうか。

冒頭の「その使いみちとは?」と尋ねれると「ギアが繫がっていない状態になるもので、普段は使用しない。」と返答するのではないでしょうか。なぜ、「N」レンジがあるのかまで気にしないのかもしれません。

普段は使用しない「N」レンジにも、きちんと意味があるそうです。
「N」レンジは、ほとんどの場合、前進の「D」レンジと後退の「R」レンジの間にあります。
前進から後退にいきなりシフトチェンジすると、ミッションがダメージを受けることがあるので、それを防ぐ目的で設けられているそうです。

「N」レンジは、普段は使用しないレンジです。教習本にも車が故障して手押しなどする場合に「ギアをニュートラルにして」というようなことが書かれていたような記憶があります。

なお、停車時に「N」レンジし、パーキングブレーキのみを使用する人もいるようですが、車が動いてしまう可能性があります。
パーキングブレーキの停止力はそれ程強くないそうです。
車を離れるときは、必ずギアを「P」レンジにすることが重要です。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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