自動車保険とテレマティクス


テレマティクスという言葉をご存知でしょうか。
テレコミュニケーション「telecommunication」(遠距離通信(術))とインフォマティクス「informatics」(情報科学)を組み合わせた造語です。
自動車などに搭載されるサービスの総称として用いられています。

昨今このテレマティクスを利用した自動車保険が開発されてきているようです。
自動車を使用した際の、走行距離、急ブレーキや急加速、急ハンドルなどの運転履歴を計測し、保険商品に反映させようとするものです。
つまり、こうして計測集計されたデータの分析結果が、事故につながりにくいと考えられる、いわゆる安全運転というものであれば、保険料が割り引かれるなど費用負担が少なくなるといったもののようです。

現在の自動車保険でも、ノンフリート等級などの等級制度によって保険料が算定されています。
ノンフリート等級制度では、原則として1年間の保険期間で事故がなければ1等級アップし、事故があればダウンします。等級が上がれば保険料の割引率が上がります。
その他にも、ゴールド免許割引などを提供している保険会社がほとんどだと思います。ご存知の通りゴールド免許は5年間無事故無違反の証しです。

これらのことからも分かるとおり、現在の自動車保険は過去に事故がなかったという結果に基づいて保険料の割引などが考慮されているものと考えられます。
これに対して、テレマティクスの利用は、事故の有無といった結果につながる原因や過程に基づいて保険料の割引などが考慮されるといったところでしょうか。
さらに保険会社にとっては、個人の走行データや運転特性といった情報収集にもなるはずです。

テレマティクスが保険料の算定等に利用されるようになれば、その分析結果は契約者に還元されるのではないでしょうか。
会社などで複数台自動車を保有する場合には、その保険料も複数台分負担していることになります。
分析結果の還元により運転者の運転特性が分かれば、安全管理にも役立つばかりか、安全運転を徹底させることで、費用負担を減少させることができるようになるのかもしれません。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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関東信越税理士会浦和支部所属

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