不安な個人、立ちすくむ国家


このタイトル。何だと思いますか。
経済産業省の職員が作成した資料のタイトルです。
経済産業省の産業構造審議会総会で配布されたものとなります。

産業構造審議会とは、経済産業省の概要によれば、

「産業構造の改善に関する重要事項その他の民間の経済活力の向上及び対外経済関係の円滑な発展を中心とする経済及び産業の発展に関する重要事項を調査審議すること」

が所掌事務の第一に掲載されています。
この総会に配布されたのが、このタイトルの資料です。

経済産業省に「次官・若手プロジェクト」というものがあり、このプロジェクトに参加する人を省内で公募し、20代・30代の30人で構成されているそうです。
プロジェクトの目的は、「国内外の社会構造の変化を把握するとともに、中長期的な政策の軸となる考え方を検討し、世の中に広く問いかけることを目指す」としています。
資料の内容ですが、

  1. 液状化する社会と不安な個人
  2. 政府は個人の人生の選択を支えられているか?
  3. 我々はどうすれば良いか

のサブタイトルが付されています。差し詰め、現状把握、問題提起、対策案といったところでしょうか。

世の中に広く問いかけることを目指すことを目的としているためか、20~30代の若者が作成したためなのかは分かりませんが、タイトルにもある通り言葉の選択に刺激的なものがあります。

データなどに基づいて分析した結果を述べているのですが、例えば「昭和の人生すごろくのコンプリート率」ですが、受け取り方によっては皮肉に受け取られてしまいそうな表現です。
20~30代といえば、おおかた平成生まれの人だと思いますので、真相は分かりませんがもしかしたら、いわゆる「昭和」の時代に対する違和感があるのかもしれません。
また、「コンプリート率」という表現の仕方は、いかにもといったように思えます。

この資料が配布されてからの注目度は高いようです。資料を作成したのが経済産業省の職員。いわゆる役人ということにその一因があるのかもしれません。

資料は経済産業省のホームページからダウンロードすることができます。65ページという量ですが、ご興味ある方は目を通してみては如何でしょうか。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

埼玉県さいたま市緑区東浦和1-8-18-303

営業時間 平日9:00~18:00

関東信越税理士会浦和支部所属

お問い合わせはこちらから

免責事項

当サイトに掲載する情報に関しまして、細心の注意、調査を行って掲載しておりますが、当サイトのすべてに関して、誤りや変更などに伴うくい違いが含まれる場合もございます。従いまして、これらの正確性および完全性を保証するものではありません。当サイトで公開している情報もしくは内容をご利用されたことで、利用者もしくは第三者の方が直接又は間接的に被害を生じた場合について、当人は一切責任を負うものではありません。