フリーランスの働き方
フリーランス。特定の会社などとは雇用関係を結ばずに仕事をする働き方(又は働く人)のことを指します。
「フリー」の名が示すように、時間に拘束されないなど自由なイメージがあり、悠々自適と思われていることもありますが、現実にはそう簡単にはいかないようです。
経済産業省がまとめたフリーランス、雇用関係によらない働き方の調査結果によると、週平均労働時間は32.4時間で、年収は300万円台が最も多かったようです。就労者全体の週平均労働時間は38.9時間ということですので、時間には多少の余裕があるものの、年収では就労者全体に比べて低い結果となっています。なお300万円台の次に多い年収は200万円台でした。
この結果が示すように、2000人を対象とした調査でしたが収入が安定していると回答した人は10%にも満たなかったそうです。
理論的には、仕事の内容が同じの場合、自社の従業員に対する給与と外注先に支払う対価では、外注先への対価のほうが高くなるべきものです。従業員に対する給与は、売上による収入がその原資となりますが、売上収入は給与のみならず、会社を維持するための諸経費や社会保険料などもまかなっています。
外注先からしてみれば、同じことが言えますので、高くなるという理論です。
ただ、現実は理論どおりにはなっていませんので、フリーランスの年収が低いという結果の一因となっているのではないでしょうか。
フリーランスからしてみれば、自身の収入から生活資金、事業経費、社会保険とすべてをまかなうことになりますので、場合によっては厳しい状況に陥ってしまう可能性があります。
このような事態が注目され、フリーランスが働く環境整備のあり方が検討されるようになるようです。
さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT
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関東信越税理士会浦和支部所属
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