弥生会計とカスペルスキー


試算表の印刷ができない。

税理士事務所としては、致命的ともいえる現象です。早急に復旧を試みなければなりません。
しかも重症を思わせる症状がでていました。

弥生会計のなかに「残高試算表(月次・期間)」という項目があります。印刷のアイコンをクリックすると、「印刷」の窓が開きそこで「OK」を押すと通常は一瞬、プリンターにデータを転送した窓が開き、プリンターが動き出すのですが、「OK」を押しても何の反応もしなくなりました。

それどころか、もう一度マウスをクリックすると、パソコンの画面がやや白みがかり、タイトルバーの横に「応答なし」の言葉が現れ、マウスポインタは砂時計になってしまいました。

パソコンを使っている人であれば一目瞭然、フリーズです。通常のフリーズであればそれ程気にはならなかったのですが、今回はタスクマネージャーを呼び出して、強制終了しても反応せず、パソコンの再起動しなければ、消すことはできません。

しかもこのフリーズは、弥生会計のなかの「残高試算表(月次・期間)」といった特定の項目のみ生じます。つまり、弥生会計のなかで印刷できる項目とできない項目があるということです。

さらに、wordやexcel、pdfといったファイルは問題なく印刷することができます。

これはもう会計ソフトが原因ということで、再インストールをしましたが、それでも改善しません。
もはや独自解決は不可能と判断し、サポートセンターに電話することにしました。

サポートセンターに電話をすると、原因を特定するためにいろいろと指示を受けて実行しましたが、解決はできませんでした。

翌日、サポートセンターの方から電話がかかってきました。その時まだ私はこの状況と格闘中だったのですが、パソコンに詳しい仲間の税理士に「セキュリティーソフトが原因の可能性もある」といわれていたので、その旨を伝えたところ、ちょうどそれを知らせる電話だったようです。

タイトルにもある通り、セキュリティーソフトのカスペルスキーを使用している場合、「応答なし」の症状が確認されているということでした。

セキュリティーソフトが原因の不具合は初めてです。今までパソコンを使用してきて、ソフトのインストールなどをする際に「セキュリティーソフトを終了してください」などの注意書きを見たことは何度もありますが、未対応でも特に問題は生じなかったので、念のための注意書きぐらいにしか思っておらず、実際には不具合は生じないのだろうと思っていました。

カスペルスキーに電話をすると、対処策を教えてくれました。

バージョンによって異なるかもしれませんが、「セルフディフェンス」を無効にすることで、不具合を解消できます。

ただこの「セルフディフェンス」は、この製品のファイル、メモリプロセス、及びシステムレジストリの変更や削除をしようとする動作をブロックするためのものということで、「無効」にする期間は最小限にすることを推奨されました。

私は弥生会計でしたが、この「セルフディフェンス」に伴う症状は他にも確認されているようで、今後のアップデートで改善されるという説明を受けました。

不具合は生じないに越したことはないのですが、避けて通るというのは難しいのが現状です。最悪の展開としてクリーンインストールも考えていたので、解決策が見つかり一安心です。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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関東信越税理士会浦和支部所属

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