つい少し前まで騒がれていたパナマ文書ですが、最近は報道されなくなったように思えます。
昨日まで参議院選挙があり、このあと東京都知事選挙が控えていて、これらの報道に時間が割かれているのと、目新しい事実もなく特に取り立てることがないということなのかもしれません。
報道も落ち着いてきたところですが、少し振り返ってみようと思います。
パナマ文書とは
パナマのモサック・フォンセカという法律事務所で40年以上保管されていた金融取引データです。
これが流出しました。情報の流出といれば、ウィキリークスなどの事件もありましたが、今回はデータ量で2.6テラバイトもあり容量の大きさではダントツです。これだけの機密情報が流出したというだけでも大事件です。
さらに、その情報の内容も大変なものでした。
租税回避やマネーロンダリングに利用された口座情報などが記されていました。
また、解明が進み匿名口座の真の所有者が明らかになり、著名なスポーツ選手や実業家、政治家などの名前が挙がったことから一気に注目されるようになりました。
情報の流出元のモサック・フォンセカは、オフショア取引で世界有数の法律事務所ということです。このオフショア取引というのも明確な定義があるわけではなく、「沖合い」の意味する通り、税率が極めて低い国や地域に法人を設立することや、本国以外の場所で行われている取引などを総じて表現しているもののようです。
タックスヘイブン
今回の流出により有名になった言葉があります。「タックスヘイブン」です。日本語に訳すと「租税回避地」です。
音の響きからか「税金天国」と勘違いされるともありますが、「租税回避地」が正しい意味になります。
英語表記では「tax haven=租税回避地」「tax heaven=税金天国」ですので「e」があるかないかの違いです。また、税金が安い=税金天国というイメージが先行してしまったのかもしれません。税理士としては間違えられないところです。