バイト敬語


4月に入社した新社会人の方も、入社してから1ヶ月が経過しようとしていますね。
初めて経験することが多く、忙しい毎日を送っているのではないでしょうか。

社会人にとって、敬語を使った会話はコミュニケーションの基本となりますが、いわゆる「バイト敬語」と呼ばれるものがあります。

よくあるバイト敬語として、

  • 「ビールの方お待たせ致しました。」
  • 「よろしかったでしょうか。」

などが挙げられます。

正しくない敬語の代名詞のように取り扱われますが、こうした表現について間違いとはいえないという日本語の専門家の声もあるそうです。

例えば、「以上でよろしいでしょうか」が相手の判断を確認する表現なのに対して、「よろしかったでしょうか」は「(あなたの判断はもう聞いたはずだが)私の認識はこれで間違いないか」と自分側の事柄を確認する表現で、この表現の背景には相手への配慮があるそうです。

「の方」という表現についても、高貴な人物の奥方を「北の方」といったり、対象をあいまいに表現することがマナーという考えは昔からあったそうです。

では、なぜこのような使い方が間違いとされるようになったかといえば、「北の方」のような漠然とした方向で対象を示すような敬語は聞き手への敬意や丁寧さなどを表すことができる一方で、明瞭さを欠いていることも否定できないため、自分が実際に手に持っているビールを「ビールの方」と漠然とした方向で示すのにはいささか無理があり、従来になかった新しい用法で使われることで、聞いた人に不快感が生じるのではないかということです。

いずれにしてもバイト敬語ついてはビジネスの現場ではふさわしくないとされているのが定説です。バイト敬語は会話の相手を不快にさせてしまう可能性もあるので、慎むのが懸命ではないでしょうか。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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