酒の赤顔のがんリスク

お酒を飲んでも、見た目が変わらない人、顔が赤くなる人がいますが、顔が赤くなる人が大量飲酒を続けると、80歳までに5人に1人が食道や喉のがんになるとの発表がありました。

発表したのは、愛知県がんセンター研究所の部長をはじめとする人たちです。

顔が赤くなる人は、お酒を分解する力が弱く、分解の途中で生じる発がん性物質が、長く体内に残るためと見られています。
研究者らは、お酒を飲む回数や量を減らせば危険性を下げられるとしています。

調査の内容は、お酒の分解に関わる遺伝子の型と飲酒習慣の関係性でした。

結果、顔が赤くなる遺伝子の型を持つ人が、日本酒換算で2合以上を週5日以上摂取すると、80歳までに口や喉、食道のがんになる確立が約20%に達したそうです。

週5日以上でも1~2合程度では約5%、週5日未満で飲む量もさらに少ない場合は約2.5%とがんになる確立は低くなりました。
飲んでも顔が赤くならないようなお酒に強い人は、大量飲酒をしても約3%、やや多めの飲酒でも2%ということでした。

お酒の分解に関わる遺伝子は「ALDH2」というそうです。

アルコールは体内に入ると酵素によって、アセトアルデヒドという発がん性物質に変化し、ALDH2が作る酵素により酢に分解されます。この遺伝子は酵素の力が強い型、弱い型、ほぼ力がない型に分類され、顔が赤くなるのは弱い型を持つ人で、この型を持つ日本人は約4割いるそうです。

自分自身を自覚して必要であればお酒を控えることはもとより、特徴が目に見えて分かるだけに、周りの人も無理にお酒をすすめないといった配慮も必要になるのかもしれません。