リバースモーゲージ
リバースモーゲージ。あまり耳にしない言葉ですが自宅を担保にして老後資金を借りることができるローン商品のようです。調べてみたので簡単に紹介します。
リバースモーゲージを日本語にすると「逆の担保」という意味になります。
住宅ローンなど通常の借り入れの場合、金融機関から一括して借入れ、毎月一定額を返済していきますが、リバースモーゲージでは、すでに保有している住宅を担保に毎月一定額の融資を受けるローンであり、返済は借入者の死亡時に住宅を処分して行います。
上記のことから分かるとおり、生きている間に返済する義務がないというのが最大の特徴です。死亡後、遺族などが手続きをして担保不動産を売却して、その代金で一括返済します。子供がいない夫婦などで死後に家は不要という世帯が、ゆとりある老後生活のために現金を借りるという場合などに利用されるようです。
総務省の調査によると、60歳以上のリタイア世帯の家計は平均で年71万円の赤字になっており、貯蓄を取り崩してしのいでいる。貯蓄額は平均2,000万円足らずで、蓄えが尽きることへの不安を抱える世帯は多いようです。
注意すべき点
リバースモーゲージはお金を借りる商品ですので、返済に困らないようにリスクを考慮する必要があります。
代表的なリスクとして以下のものが挙げられます。
金利上昇リスク
リバースモーゲージの適用金利は変動型が一般的です。
契約期間中に金利が予想以上に上昇すると、借入残高が増加します。
その結果、担保割れが発生すると、融資は打ち切られ、差額分の返済を銀行から求められます。
長生きリスク
契約者が、契約時に想定された年齢よりも長生きし、存命中に借入金残高が不動産評価額に達してしまう。
長生きしても生活費を賄えるか考えるのが大切です。
不動産価格下落リスク
契約期間中に担保となる不動産価値が下落し、銀行が担保不動産の評価額を引き下げれば、担保割れが発生します。
その場合、融資は打ち切られ、差額分の返済を銀行から求められます。
配偶者への配慮
自分の死後に配偶者が契約を引き継げるか、よく確認する必要があります。配偶者を連帯債務者にしたり、不動産を信託して配偶者を受益者にしたりなど、金融機関によって異なるためです。
その他の手段
自宅を活用して老後のための現金を確保する手段は何もリバースモーゲージに限りません。
例えば、部屋数が多いなど、現在住んでいる家を持て余しているなら、自宅を売り、安価な小型マンションを購入する方法もあります。
この場合には
- 売買の差額分は生活費に回せる
- 固定資産税や修繕費などのコストを減らせる
などの利点があります。
また、持ち家にこだわらないのであれば、自宅の売却後、賃貸マンションに移るという方法もあります。自宅の売却資金を家賃の支払や老後生活のために使います。
いずれにしても、将来も見据えた資金収支を慎重に考えて行動することが肝要になります。
さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT
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関東信越税理士会浦和支部所属
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