宝くじ、売上減少


年末ジャンボ、ドリームジャンボ、オータムジャンボ、といえば宝くじです。
現在の期間はサマージャンボ宝くじが販売されています。8月10日まで発売されています。

まさに一獲千金の宝くじですが、その売れ行きは減少傾向にあるようです。

昨年の2016年度の売上は8452億円となり、11,047億円の売上があった2005年度から比べると23%減少しています。
なお、これらはジャンボだけではなく、ロトやナンバーズなど他の宝くじの売り上げを合わせた数字です。

なぜ売れないのか。
一獲千金よりも堅実さを重んじているという見解がありました。

近年では、NISAという非課税の投資制度が新設されていたりしています。
宝くじもNISAも儲けに対して税金はかかりませんが、NISAのほうが、宝くじに比べて儲けが少なくても実現しやすいと考えられているのかも知れません。
NISAには損失が生じる可能性ももちろんありますが、そもそも宝くじは当選しなければ、購入金額の全額が損失です。このような側面も考慮されているのかも知れません。

また、宝くじの平均リターンはマイナス50%程度ということです。これは、宝くじの収益金の活用内容を見れば分かります。
2015年度の宝くじの売上金額の内、当選金として支払われた金額は47%でした。元々宝くじは、地方財政資金の調達が目的で作られたものですので、売上金額の約40%は地方財政に充てられています。
結果的には、地方に寄付をしているという形になるのではないでしょうか。

地方に寄付といえば、近年ではふるさと納税が盛んに行われています。
税額が控除され、返礼品も受け取れますので、「どうせ寄付をするのなら。」と考えられても不思議ではないのかも知れません。

こうした見方は、投資的な視線で見た場合の考え方となるのではないでしょうか。
このような場合は、費用対効果、いわゆるコスパの良いものが選ばれやすく、一生かかっても1等に当選しない人のほうが多い宝くじは、必然的に人気が薄くなってしまうのかも知れません。

ただ、宝くじを当選したら幸運なくじ。と考える人にとっては、「支出額に対して云々」というような計算はしていないのではないでしょうか。
ジャンボ宝くじの1等の当選金は7億円です。人生が変わってしまう金額といっても過言ではありません。

宝くじを投資として考えるか、あくまでもくじとして考えるか、皆様はどちらでしょうか。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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関東信越税理士会浦和支部所属

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