変わる?kgの定義


2018年にキログラム(kg)の定義が更新されるという話があるようです。

一般の生活レベルでは、何の意識もなく使用しているキログラムですが、このような尺度は国際的に定義されています。
その中でも、SI基本単位という7つの基本単位があり、その他の単位は、SI基本単位を組み合わせたSI組立単位、SI基本単位とSI組立単位を組み合わせて定義されるということで、文字通りその他の単位の基本となっています。

「SI」とは、フランス語の「Système international d’unités」(英語では、International System of Units)の頭文字に由来し、前身のメートル法がフランスの発案ということからフランス語の頭文字なのだそうです。

7つの基本単位ですが、

長さ:メートル
質量:キログラム
時間:秒
電流:アンペア
温度:ケルビン
光度:カンデラ
物質量:モル

となります。

メートルの定義を見てみると、「真空中で1秒の299,792,458分の1の時間に光が進む行程の長さ」と定義されています。
現在ではこのように定義されていますが、以前は「地球のパリを通る北極点から赤道までの長さの1000万分の1」という定義だったようです。
日常生活レベルでは支障はなかったのかもしれませんが、専門分野などからしてみれば、定義が曖昧で不確実ということだったのかもしれません。

メートルの定義程度ならば、光が一定時間に進む長さを1メートルとしているというぐらいの理解は出来ますが、メートルの定義の中にある「秒」の定義を見てみましょう。

「セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の9,192,631,770倍に等しい時間」

もはや素人にはよく分かりません。

7つの基本単位は、このような形で定義されていますが、1つ異色なものがあります。それが「キログラム」です。
キログラムの定義は、「国際キログラム原器の質量」となっています。

他の基本単位は、光や原子など不変性の高いもので定義されていますが、キログラムの定義は、国際キログラム原器という白金とイリジウムの合金で精密に作られた円柱の質量となっています。

実は原器そのものの質量が時とともに変動していることが判明しており、空気中の不純物が原器にくっついて蓄積したり、原器が摩滅したりといった原因が考えられているそうです。
そのため定義の更新が決定し、2018年に新定義を採択へという話になっているようです。

新定義が採択されたとしても、日常生活で私たちがそれを意識することはなさそうですが、生活を取り巻く環境や技術は専門分野における研究などを基に提供されていると思いますので、見知らぬところでその恩恵を受けることがあるのかもしれません。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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