IE9とAndroid4.4以前ではNG

国税庁から新たな発表がありました。
現状のままですと、国税庁ホームページの利用ができなくなる人も出てくるというものです。
セキュリティ強化を目的として、古いインターネット通信暗号化方式の利用を終了するというのがその原因です。暗号化方式の最新バージョンであるTLS1.2以上でなければ利用できなくなるようです。

対象となるページは

• 国税庁ホームページ
• e-Taxホームページ
• 確定申告書等作成コーナー
• 公売情報ページ
• 法人番号公表サイト

となっていますので、国税庁にまつわるホームページはほぼ利用できなくなると考えてよいでしょう。

既に国税庁の方で確認している利用することができなくなる環境は以下の通りです。

• 《OS》WindowsXP・Vista　《ブラウザ》InternetExplorer（以下「IE」）9以前
• 《OS》Android4.4以前　《ブラウザ》Androidブラウザ

これらはTLS1.2に対応していないため、利用できなくなるということです。

WindowsXPやVistaでは、IE9より新しいブラウザ（現在の最新バージョンは11）を使用することはできません。
TLS1.2に対応したブラウザを利用すればよいのでは？と考える人もいるかもしれませんが、例えばe-Taxに直接送信する場合の推奨環境はwindowsではIE11のみです。
そもそもWindowsXPやVistaはサポートが終了していますので、セキュリティ面の危険性が高くなります。
Windowsに関してはOSを新しくすることで解決できます。

ただ問題はAndroidです。スマホやタブレットのOSとして利用されるAndroidですが、OSの更新はパソコンのようにはいきません。通信キャリアや製造メーカーから新しいバージョンのOSを提供されることで更新が可能となるが一般的です。
知識や技術があれば独自に更新することも可能なようですが、自己責任となるため端末が動かなくなる可能性もあります。
こうなってしまってはキャリアなどの保証も受けられません。
Android4.4以前のスマホをつかっている場合、キャリアやメーカーからの新しいOSの提供がなければ、国税庁のホームページを利用できなくなる可能性は高くなります。

国税庁によると、新方式の採用は5月13日からということです。
ゴールデンウィークが終了してから1週間の猶予ということになります。