年末調整2016

国税庁より2016年の年末調整に関する資料等が今日アップされています。

月日が流れるのが早く、「もうそんな季節か」と思ってしまいます。

国税庁でアップされているのは

• 「給与所得者の扶養控除等の（異動）申告書」「給与所得者の保険料控除及び配偶者特別控除の申告書」など本年分の記入書類
• 「平成28年分年末調整のしかた」
• 年末調整のリーフレット

です。「年末調整のしかた」は、毎年発行されているものです。個々の取り扱いについてほぼ網羅されているので、我々税理士もこれからの時期は必携です。基本的には事業主に配られますので、給与処理を担当されている方が社員などの年末調整をする場合に役立ちます。

ただ、「年末調整のしかた」は、本年は112ページ、毎年同様のページ数を有するものになります。税務の知識に明るい人は別としても、これを一から読み込んで理解して処理するというのは、相当の労力と時間を要することになるのではないでしょうか。さらに加えて、計算するのは人の税金（お金）です。間違いがあってはいけません。

このような理由もあって、税理士にご依頼頂いていることが多いのだろうと思います。
税理士は税の専門家ですので、安心してお任せください。

さて、年末調整の実際の処理はさて置き、「年末調整とは」ということが、リーフレットで紹介されています。
リーフレットの見出しは、「年末調整では、いろいろな控除が受けられます。」となっていますが、年末に税金が戻ってくるという人が多いのはこのことに起因しています。控除を考慮した結果、税金が少なくなり、収めすぎた分が戻ってくるという仕組みです。

ただ一点、注意が必要なのは、全ての人が税金が戻ってくるわけではないということです。

年末調整は、その人の1年間の税金を計算するための手続きです。給与から天引きされた前払分の税金が多ければ、この手続きで納めすぎた税金が戻ってきますが、前払分の税金が全くないような場合は、上記のいろいろな控除を受けたとしても、足りない分の税金を納めなければならなくなる可能性があります。

年末調整は、1年間の正しい税額と前払分などを比較してその差額を精算する手続きですので、税金が戻ってくることも、逆に支払うこともあるわけです。