日本ワインシンポジウム


国税庁では、2016年3月8日に「日本ワインシンポジウム」を開催し、その模様について6月3日に発表されています。

このシンポジウムは

  • 2015年10月に制定された「果実酒等の製法品質表示基準」の周知及び適切な運用の促進
  • 日本ワインのブランド価値の向上や輸出の促進

を図るための取組の一環として行われたようです。

3月の上旬といえば、個人の確定申告時期の真っ最中ですので、我々税理士はもとより、各税務署の方々もその対応に追われるのですが、国税庁となるとまた別の職務があるようです。

発表内容を見てみると、「日本ワイン」の表示について説明がされています。

「日本ワイン」とは、「国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒」という内容で「果実酒等の製法品質表示基準」により定義されています。

従来の表示では、国産ぶどうのみを原料とした「日本ワイン」のほか、輸入濃縮果汁や輸入ワインを原料としたものも「国産ワイン」と呼ばれ、「日本ワイン」とそれ以外のワインの違いがラベル表示だけでは分かりにくいという問題が存在していたようです。

今回の表示基準で、日本ワインに限り、商品名を表示する側のラベル(表ラベル)に「日本ワイン」という表示ができるほか、一定のルールにより、そのラベルに産地名、ブドウ品種、収穫年を表示することができるようになります。

一定のルールとは、例えば、産地名を表示する場合は、その地域で収穫したブドウを85%以上使用することなどです。

ただ、依然として

「国産ワイン」=「日本ワイン」+濃縮果汁などの海外原料を使用したワイン

となりますので、純日本産のワインを求めるのであれば「国産ワイン」ではなく、「日本ワイン」を選ぶほうが確実となります。

しかしながら、「日本ワイン」表示することができるのにも関わらず、あえて「国産ワイン」と表示することは、考えにくいので、いずれは

「国産ワイン」=海外の原料を使って日本で製造したワイン

ということになるのではないでしょうか。

さいたま市緑区の税理士 渡辺税務会計・KWAT

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関東信越税理士会浦和支部所属

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