条件付き書式・前編
税理士は数字を扱う仕事です。
当たり前ですが、会計ソフトなどに数字を入力して、はいお終い。というわけにはいきません。
それで済むのであればどれだけ楽かと思うところですが、そもそもその程度の仕事であれば、税理士なんて資格は不要となってしまいます。
数字を扱う市販のソフトといえば、マイクロソフトのエクセルが最も有名なのではないでしょうか。
同じような機能を備えた他の表計算ソフトありますので、自分だけで使用する分にはそのようなソフトでも問題なく使用することができます。
しかし、現在でもオフィスワークにおけるパソコンの環境は、ウィンドウズOSが主流ですので、当然同じ会社の製品であるエクセルの使用率は高く、取引先とエクセルファイルをやり取りすることも多くなります。
他のソフトでもエクセルとの互換性があると謳われていますが、書式がずれたり、機能の仕様が異なったりしますので、お互いにファイルをやり取りする場合などには、やはり同じソフトを使用したほうがストレスがありません。
そうなると、やはりエクセルという結論に至ってしまうのかもしれません。
さて、前述の通り税理士は数字を扱う仕事ですので、エクセルは使用頻度は高いのではないでしょうか。
使用方法は、単純な集計からデータベース作成、分析など様々です。自らプログラムを組んで使用している税理士もいます。
エクセルの使い方も人それぞれです。
条件付き書式で応答なし?
エクセルの機能の中で「条件付き書式」というものがあります。
文字通り、指定した条件に該当したセルの書式を設定するものです。
この「条件付き書式」の指定項目に「重複する値」というものがあります。
データの量が多くなればなるほど、人の目で重複するものを探すのは、見落としなどの可能性が高くなります。
また、随時データが更新されていくものを編集する際にも、重複箇所を抽出できるのは大いに助かります。
例えば、1回目のデータが8項目まで入力されていて、2回目のデータが10項目まで入力されているとします。
1回目と2回目のデータでは8項目まで重複するはずですが、2回目のデータにおいてその内容が修正されているかもしれません。
このような時、重複の抽出は大いに役立ちます。
2回目のデータにおいて8項目までの内容に修正がなければ、8項目全てが重複するものとして抽出されるはずです。
抽出されなかったものが、修正されたものになりますので、その内容を確認することができます。
このようなことを見越して「条件付き書式」を使ったのですが、思わぬ不具合に見舞われてしまいました。
エクセルが応答しなくなってしまったのです。
後編へつづく。